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植物の力は墓石もうごかしてしまう!?

タイトルを見たら「えっ!?何のこと?」と思われた方も多いことでしょう。
じつは植物の力って本当に凄いんです!

最近、お客様から多くいただくご相談で、墓石の目地(石と石の継ぎ目)がズレてきたということがあります。
現地へ確認に行くと確かに目地が開いてしまっているのですが、目地が劣化して細い隙間ができてしまい、そこから雑草が生えてしまう。
(下の写真のように最初は小さな雑草と思っていてもやがては木になってしまいます・・・)


雑草程度と思って長年放っておくと雑草が木のような(木のようなというよりほとんど木です・・・)立派な植物になり、それがさらに目地を広げてしまうのです。
またそのような木が地面で成長し、根が石を下から押し上げてしまうのです。その結果、墓石が傾いてしまうなどの事象が時々あります。


根が押し上げて傾いてしまった石

対処方法としては、①墓石を一旦解体する、②できるだけで根元で切り、除草剤等で根気よく枯らす
①の場合は費用的にも大きくなってしまいますし、工事となるため大がかりになってしまいますので、ほとんどの場合は②の方法で対処することが多いです。
②の方法とはいえ、完全に枯れてから取り除くのでそれまで墓石が傾いた状態のままですし、状況によっては対処できないこともあります。

たかが雑草と侮らないで、除草や防草対策はかならずおこなってください。
とはいうものの頻繁にお墓詣りには行けないと思いますから、お参りの時でけっこうですので劣化しているかどうかを気にして見て下さい。
10年くらい前の墓石はセメント目地が多かったのですが、最近ではコーキング目地がほとんどです。どちらも経年劣化は免れませんが、セメント目地は劣化するとポロポロと落ちます。
コーキング目地はセメント目地のようにポロポロにはなりませんが、目地部分がやせてきます。そのような症状がみえたら、目地入れ直しをご依頼下さい。
雑草が生えるばかりでなく、水が墓石内に入りこんだり、虫が入り込んだりします。
住宅の外壁もメンテナンスが必要なのと同じように、お墓もご先祖様のおうちですから同じようにメンテナンスをしてあげて下さい。


正常な目地
(通常は隙間なく目地が入っています)


セメント目地の劣化
(目地が抜け落ちて隙間が空いています)


コーキング目地の劣化
(目地がやせて一部に隙間がみられます)

目地や雑草が気になる、その他、お墓が傾いている、ズレている、などのご相談があればお気軽にどうぞ。

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2020年10月24日